父の日はうなぎでお父さんを応援しよう

おはなし

前回「母の日」についておはなしをさせてもらいましたが、「父の日」についてもお伝えしたいと思います。
母の日と同じ頃に成立したのかと勝手な想像をしていましたが、父の日は当時の社会的な背景(世間の空気感や価値観)によってアメリカの正式な祝日となるまでに大変長い年月がかかったようです。今では当たり前のように祝われているこの行事ですが、実はその誕生の裏には1人の父親の深い愛と娘の感謝の執念とも言える物語があったそうです。
今回はそのことに触れながら、あらためて「父の日」という大切な日をぜひ知っていただきたいなと思います。

父の日の誕生秘話:ある女性の「願い」から始まった

父の日の歴史は20世紀初頭のアメリカにさかのぼります。当時アメリカでは一足先に「母の日」が誕生し社会へ広まり始めていました。これに触発され「お父さんに感謝する日も作ろう」と声を上げたのが提唱者であるソノラ・スマート・ドッドという女性です。
1909年のある日、ソノラは教会で「母の日」を讃える説教を聴いていました。温かい拍手に包まれる客席でソノラの胸にはある一つの強い想いがこみ上げます。「お母さんが素晴らしいのは間違いない。でも、同じように命を削って子どもを育ててくれた私たちのお父さんはどうして讃えられないのだろう?」
というのはソノラの父親であるウィリアム・ジャクソン・スマートは、南北戦争に従軍した元軍人でした。復員後、彼を待っていたのは過酷な運命でした。妻が6人目の子ども(ソノラたちの弟)を出産した直後に亡くなってしまったのです。
今から100年以上前は男性が家事や育児をすることは現代以上に珍しく、そして困難な時代でした。周囲からは「子どもたちを養子に出してはどうか」という勧めもありましたが、父親のウィリアムはそれを拒否します。ウィリアムは再婚もせず、広大な農場で朝から晩まで必死に働きながら家に帰れば子どもたちのために食事を作り、夜遅くには暖炉の明かりで服を繕いました。時には厳しく時には母親のような深い包容力で6人の子どもたちを等しく愛し育て上げたそうです。
そんな父親の背中を見て育った末っ子のソノラは、子どもたちが全員成人しウィリアムがこの世を去った後も「お父さんへの感謝をどうしても形にしたい」という強い願いを抱き続けていたそうです。

世界初の式典と父の日の発祥の地

ソノラは父親の誕生月であった「6月」に父親を讃える日を作ろうと決意します。彼女が暮らしていたアメリカ合衆国ワシントン州のスポケーンという街が世界における「父の日」の発祥の地となります。ソノラは地元の牧師会やYMCA(キリスト教青年会)に熱心に働きかけ「母の日と同じように父親のための礼拝を行ってほしい」と訴え続けました。その想いは徐々に人々の心を動かしていくことになります。
ついに1910年6月19日(6月の第3日曜日)に、スポケーンの教会で世界初の「父の日の式典」が執り行われました。これが現代でも6月の第3日曜日が父の日とされている直接の理由です。この最初の式典で、ソノラは
「赤いバラ」・・・父親が健在な人
「白いバラ」・・・父親を亡くした人
胸に飾ることを提案しました。このエピソードが後に「父の日にはバラを贈る」という風習の起源となります。

アメリカで正式な記念日になるまでの「62年間の歳月」

街の小さな式典から始まった父の日ですが、アメリカの正式な国の記念日になるまでにはなんと62年という非常に長い歳月を要しました。その背景には、大きく分けて2つの理由がありました。

  • 「商業主義だ」という批判:母の日の成功を見たネクタイメーカーや衣類商などが「父の日」をビジネスの商機として激しくプロモーションしたため議会や世論から「企業が物を売るための罠だ」と冷たい目で見られてしまいました。
  • 男性側の照れくささ:当時のお父さんたち自身が「わざわざ自分たちのために記念日を作って祝われるのは気恥ずかしい」「男らしくない」と、この運動を敬遠する傾向がありました。

それでもソノラの情熱は途絶えず、歴代の大統領(ウィルソン大統領やクーリッジ大統領など)も徐々にこの運動を後押しするようになります。そしてついに1972年ニクソン大統領が父の日を国の正式な祝日とする法案に署名し名実ともに国家的な記念日となりました。ソノラはこの歴史的な瞬間を80代後半の高齢で見届けることができたのです。
亡き父への純粋な愛と情熱が長い年月をかけて歴史を動かしたという物語があったのは本当に驚きですね。彼女自身がどんな思いでこの長い年月を過ごしてきたのか、そしてその結末を無事に見届けることができたことを思うと本当に胸が熱くなります。

日本での「父の日」の歴史と「黄色いバラ」

アメリカで生まれた父の日は戦後の1950年代頃に日本へ導入されました。しかし当時の日本はまだ「威厳のある怖い父親像」が根強かったこともあってすぐには定着しませんでした。日本で誰もが知る行事になったのは1980年代に入ってからのことです。
アメリカの発祥時は「赤や白のバラ」でしたが、日本では「黄色」がイメージカラーになっています。これには1981年に設立された「日本ファーザーズ・デイ委員会」の活動が関係しています。この委員会は父の日を日本に広めるために「イエローリボンキャンペーン」を展開しました。
イギリスやアメリカにある「愛する人の無事や無病息災を願って黄色いリボンを身につける」という風習にちなんで「お父さんの健康と無事を祈る日」として黄色をシンボルにしたのです。これが大ヒットし日本では「父の日=黄色いバラ・黄色いリボン」という独自の文化が定着しました。

世界の「父の日」

世界の父の日はどんな過ごし方をしているのでしょうか?国ごとに異なるユニークな方法で父の日を祝っていますので少し紹介してみます。
アメリカ、イギリス、フランス、メキシコの4カ国は、日本と同じ「6月の第3日曜日」が父の日です。 (※2026年でいうと6月21日になります)

アメリカの「父の日」

説明にもありましたが「父の日」の発祥の地。1900年代初頭、男手一つで6人の子どもを育て上げた父親を持つ女性(ソノラ・スマート・ドッド)が「母の日があるなら父の日もあるべきだ」と教会に働きかけたのが始まりです。日本と同様にバラの花(存命なら赤いバラ、亡くなっていれば白いバラ)やメッセージカード、ネクタイなどのギフトを贈ります。

イギリスの「父の日」

日曜日ということもあり、家族みんなで集まってパブやレストランで食事(サンデーローストという伝統的な肉料理など)をしたり、手作りのメッセージカードを贈ったりするのが定番です。

フランスの「父の日」

面白いことに、もともとはライターメーカー(Flaminaire社)が「お父さんにライターを贈ろう!」と始めた商業的なキャンペーンがきっかけで定着しました。現在ではライターに限らずネクタイや本、ワインなどをプレゼントするのが一般的なようです。

メキシコの「父の日」

家族の絆をとても大切にするメキシコでは父の日は大盛り上がりします。朝からお父さんの大好物を作って家族みんなでお祝いし、音楽を奏でたり地域のマラソン大会(父の日レース)に参加したりして賑やかに過ごします。

タイの「父の日」

タイでは国民から絶大な敬愛を受けていた前国王ラーマ9世(プミポン・アドゥンヤデート)のお誕生日が12月5日であることから独自の日にちを持ち、この日を「父の日」と定めています。国王のシンボルカラーである「黄色」の服を着る習慣があり街中が黄色に染まります。また父親には「カンナ(Canna)」というお花を贈るのが伝統です。

ドイツの「父の日」

5月の木曜日(キリスト昇天祭)ドイツの父の日は伝統的に「男性たちがビールを山ほど積んだ手押し車を引いて街に繰り出して仲間内でお酒を飲んで大騒ぎする日」となっています。さずがビール本場の国らしい祝い方ですね。

台湾の「父の日」

台湾の「父の日」は日本やアメリカとは違う、ちょっと素敵な語呂合わせで決まっています。台湾の父の日は、毎年8月8日です。なぜ8月8日なのかというと、中国語(北京語)の数字の読み方に秘密があります。
「8月8日」 = 八八(バーバー)
「お父さん」 = 爸爸(バーバ)
この2つの発音がそっくりなことから、台湾では8月8日が「父の日」に定められました。語呂合わせで決まる記念日なんてチャーミングで面白い発想ですよね。

韓国では「父母の日」

韓国には「父の日」単独の日はなく、5月8日の「両親の日(オボイナル)」に父母そろってお祝いします。子どもたちがカーネーションを贈り、家族の絆を深く大切にする日です。

父の日に伝えたい想いをのせて

これから6月に入ると梅雨のジメジメや夏の暑さで体力を消耗しやすい時期が始まります。ビタミン豊富なうなぎは、毎日汗を流すお父さんへの「健康と応援」のメッセージにぴったりです。いつも家族のために一生懸命に働き、私たちの生活を支えてくれているお父さん父さんの元気の源になるよう今年の父の日はスタミナたっぷりの美味しい「浜名湖うなぎ」でお父さんを全力で応援しませんか?
特にお酒が好きなお父さんへのギフトでしたら、香ばしさと旨味がダイレクトに味わえる「白焼」がイチオシですよ。お塩やわさび醤油でさっぱりといただくと、お酒がぐっとすすみます。定番の蒲焼とともにお家で本格的なお店の味をゆっくりと楽しんでいただけます。
メッセージカードの代筆も承っております。「いつもありがとう。美味しいものを食べて、ずっと元気でいてね」そんな想いも添えて届けてみませんか。父さんへの大切な想い、ぜひお気軽にお聞かせください

うなぎのご購入はこちらから
浜名湖うなぎの大和養魚オンラインショップ

コメント

タイトルとURLをコピーしました